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2022 / 08 / 07  15:15

遠い夏の日を思いだして

この夏も熱い声援とともに....夏の高校野球が開幕しましたね。
コロナ禍にあって、開催自体も難しい中、この舞台を目指してここまで頑張ってきた球児のみなさんとそれを叶えるために尽力されてきた方がどれほどいるかとおもうと、それだけでじんとなります。どれだけ頑張っても、必ず勝敗がついてしまう勝負の世界。

野球がすごく好きだったわけでは決してなかったのに、中学2年生くらいの夏に、たまたまテレビで観ていた鹿児島のチームのバッテリーの息のあったプレーがすごく印象に残って、そこから高校野球の観戦にはまり......毎日必ず、熱闘甲子園を観ながら(ほぼ毎回、もらい泣き)  舞台裏や、表舞台だけではわからない色んなこと。喜んだり、泣いたり、観ているうちに必ず応援したい高校がでてきてを繰り返して、わたしも高校生に。高校生になってからの夏は、自分と同じ歳の選手たちの活躍に一層、共感したり感情移入したりしながら観戦していた記憶。

忘れられないのは、ある年の夏。応援していた高校が勝ち上がって、ついに決勝戦の舞台に。親友とその決勝を観に行く約束をしていた日の朝、親友が一緒に行けなくなって、ひどく落胆していた私に、母が、言った一言。"そんなに観に行きたいなら、1人でも行ってきたら?" 1人で甲子園に観戦に行くなんて、全く頭になくて...でも、咄嗟に、" 行ってくる!"と、1人でいざ甲子園へ。

兵庫県に住んでいたので、甲子園まではさほど遠くないので、ただ電車を乗り継ぐだけでしたが、ひとりで時間をつぶしたり、ひとりでお昼を席で食べたり、当時のわたしには、ちょっとした冒険!

念願の手に汗握る決勝戦は、惜しくも優勝とはならなかったけれど、行くと決めて、球場で応援できたことは、今でも貴重な想い出のひとつに。そのときの親友は、結婚してから地元を離れて暮らしているので、なかなか今は、会うことはできないけれど、数年前に、その甲子園の話を覚えてるか聞いてみたら、全く覚えていませんでした(笑)

昨日の始球式、マウンドに上がった、ハンカチ王子こと、斉藤佑樹さん。甲子園で大活躍して大注目を浴びて、プロの世界を引退するまでの間に、どれほどの経験や想いを重ねてきたのか、わたしには想像もできないけど、感じるのはとても誠実な人なんだろうなという人としての在り方。

そんな斉藤氏が日本郵便のキャンペーンとして直筆でしたためた高校球児宛のお手紙、読まれましたか? -この夏に全てをかける君へ-

その言葉の中に、夢が叶うと信じて歩んだ道のりに、栄光も挫折も経験して味わった野球人としての球児へのエールが綴られていて、そんな風に、夢見た世界は自分が思い描いた通りには行かなかったかもしれないけど........そこを越えた今もなお、共感して応援したくなるのは、その人間性なのだと。引退後のこれからのご活躍に心からエールを送りたいです。

遠い夏の日から、この夏、長女が高校2年生になった今。娘と同じ世代の球児たちの活躍を、今年もたのしみに。あつい夏となる事を願って!