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2024 / 06 / 25 21:26
ホーウッドの蒸留
今年の農場研修で、出逢ったホーウッド。
クスノキ科の植物の香りが大好きなわたしには嬉しい出逢い
スタッフの方がすこし切ってその恵みを分けてくださいました!!(嬉しすぎる)
葉を擦ったり、茎に鼻を近づけると、なんとなく良い香りはするものの、想像したほど香りは強くなく.... ホーウッドは木部から、ホーリーフは葉から、実際の植物を間近で香った印象は想像と違っていたのでした。
でも..... ふわっとそこはかとなく、香ってくるリナロールの癒しの香りが確実にそこにあって
神戸に持ち帰って、蒸留したりチンキにしたり、香りがどんな風に違うか、色々と確かめたいとたのしみにしていました!
まずは、交流会と同時にキャンドルの灯りでことことと、小さな蒸留器での蒸留。ゆっくりじっくり蒸留するスタイル.... ぽとぽととビーカーにたまったherb waterを香ると、いい香り❤︎ waterの方がいい香りを感じられて、しあわせ!蒸留したあとのハーブと残渣があまりにも良い香りで、袋にいれて、ハーバルバスにするために持ち帰りました
後日、今度はもう少し大きなリカロマで蒸留して香り比べ。これは、生徒さまたちに香り比べしてもらうつもりなのですが、小さな蒸留器でとった香りの方が濃い香りだなと感じました
同じ植物でも、蒸留の仕方によっても、waterの香りが変わってくる..... 体感できる良い機会となりました
ちなみに、ホーウッドは、ラヴィンツァラと学名が同じ。ということは、植物学上は、同じ植物。
でも、香りの印象は全然違っているんです!
これはなぜかというと....
ホーウッドの学名はCinnamomum camphora
CT (Linalool) 主要成分はモノテルペンアルコール類のリナロール
ラヴィンツァラの学名はCinnamomum camphora CT (Cineole)主要成分は酸化物類の1,8ーシネオール
同じ植物だけれど、ガスクロマトグラフィーの成分分析で、まったく含有成分が違う、ケモタイプ
精油にあたります
もともとは、Cinnamomum Camphoraはクスノキ科の樟脳の木と呼ばれるアジア原産の木。これが16-17世紀にかけて、アジアからマダガスカルに輸入されました
移植された木は、マダガスカルにもよく順応してよく育ったのですが、植林されたあと、突然変異し、その主成分ががらっと変わって、酸化物類の1,8シネオールを多く含むことがわかり、地元では感染症などの症状から回復させることができる奇跡の植物とされ、良い薬という意味の" Ravintsara"(ラベンサラ)と呼ばれていました!
長い年月にわたって、混同されていたこの植物ですが、近年になってようやく、Cinnamomum Camphoraと認識されるようになり、アジア産の木もマダガスカル産の木も同じ植物と認識されるようになりました。
植物学上は同じ植物だけれど、その含有成分を化学的に検証した上で分類すると、含有成分の割合が大きく違う精油ということになります
NARDのアロマテラピーでは、一つ一つの精油の成分分析に基づいた精油の知識を正しく身につけることをとても大切な要素と考えています
ラベンダーという精油をとっても、全てのラベンダーがリラックスに適しているわけではなくて、リラックス目的に使用するならこの精油。
というように、療法として用いるための知識に、各精油の成分分析に基づいた芳香成分の含有量、その成分の作用に、重点を置いています!
根拠を持ったアロマテラピーを学びたい方にはとても面白い学び🌿
マダガスカル産のラヴィンツァラ精油は、ユーカリラディアタ同様に、風邪や感染症の流行る季節には欠かすことのできない、安全性を考慮してもとても重宝される精油
同じ植物でも、育った環境や土壌が違うとこんな風にがらっと成分が違うということがいかにも、置かれた場所で、光合成をして、自分が生きていくために必要な成分を(有機物を)作り出していく植物の持つ、植物しか持ち合わせていない、素晴らしさでもあります
この植物に限ってのみではなく、正しい学名、産地、抽出部位、成分の情報がとても大切なんですね!
(ボドゥー先生や、ピエールフランコム博士がケモタイプ精油の概念にこだわったアロマテラピーを説いておられるのは、まさに、こういうことがあらゆる植物、精油で考えられるからですね)
植物が好きな方や、アロマテラピーの知識をしっっかりと身につけたい方には、このケモタイプ精油の概念を大切にしたフランス式アロマテラピーの学びがほんとうにおすすめだと思います!
持ち帰ったホーウッド、わずか残ったものはドライにして、同じくクスノキ科の植物が大好きな生徒さまにも香りを体感してもらおうと大事に保存しています。
ドライになった葉から、とてつもなく良い香り....
ホーウッドの葉だけをチンキにしたもの、葉と茎をチンキにしたもの、インフューズドオイルも仕込んでいるので、その出来上がりも、みなさんとシェアしたいと思います!
卒業生の方も、香りが気になるという方はぜひ、アトリエに試しに来てくださいね🌿
クスノキ科の植物の香りが大好きなわたしには嬉しい出逢い
スタッフの方がすこし切ってその恵みを分けてくださいました!!(嬉しすぎる)
葉を擦ったり、茎に鼻を近づけると、なんとなく良い香りはするものの、想像したほど香りは強くなく.... ホーウッドは木部から、ホーリーフは葉から、実際の植物を間近で香った印象は想像と違っていたのでした。
でも..... ふわっとそこはかとなく、香ってくるリナロールの癒しの香りが確実にそこにあって
神戸に持ち帰って、蒸留したりチンキにしたり、香りがどんな風に違うか、色々と確かめたいとたのしみにしていました!
まずは、交流会と同時にキャンドルの灯りでことことと、小さな蒸留器での蒸留。ゆっくりじっくり蒸留するスタイル.... ぽとぽととビーカーにたまったherb waterを香ると、いい香り❤︎ waterの方がいい香りを感じられて、しあわせ!蒸留したあとのハーブと残渣があまりにも良い香りで、袋にいれて、ハーバルバスにするために持ち帰りました
後日、今度はもう少し大きなリカロマで蒸留して香り比べ。これは、生徒さまたちに香り比べしてもらうつもりなのですが、小さな蒸留器でとった香りの方が濃い香りだなと感じました
同じ植物でも、蒸留の仕方によっても、waterの香りが変わってくる..... 体感できる良い機会となりました
ちなみに、ホーウッドは、ラヴィンツァラと学名が同じ。ということは、植物学上は、同じ植物。
でも、香りの印象は全然違っているんです!
これはなぜかというと....
ホーウッドの学名はCinnamomum camphora
CT (Linalool) 主要成分はモノテルペンアルコール類のリナロール
ラヴィンツァラの学名はCinnamomum camphora CT (Cineole)主要成分は酸化物類の1,8ーシネオール
同じ植物だけれど、ガスクロマトグラフィーの成分分析で、まったく含有成分が違う、ケモタイプ
精油にあたります
もともとは、Cinnamomum Camphoraはクスノキ科の樟脳の木と呼ばれるアジア原産の木。これが16-17世紀にかけて、アジアからマダガスカルに輸入されました
移植された木は、マダガスカルにもよく順応してよく育ったのですが、植林されたあと、突然変異し、その主成分ががらっと変わって、酸化物類の1,8シネオールを多く含むことがわかり、地元では感染症などの症状から回復させることができる奇跡の植物とされ、良い薬という意味の" Ravintsara"(ラベンサラ)と呼ばれていました!
長い年月にわたって、混同されていたこの植物ですが、近年になってようやく、Cinnamomum Camphoraと認識されるようになり、アジア産の木もマダガスカル産の木も同じ植物と認識されるようになりました。
植物学上は同じ植物だけれど、その含有成分を化学的に検証した上で分類すると、含有成分の割合が大きく違う精油ということになります
NARDのアロマテラピーでは、一つ一つの精油の成分分析に基づいた精油の知識を正しく身につけることをとても大切な要素と考えています
ラベンダーという精油をとっても、全てのラベンダーがリラックスに適しているわけではなくて、リラックス目的に使用するならこの精油。
というように、療法として用いるための知識に、各精油の成分分析に基づいた芳香成分の含有量、その成分の作用に、重点を置いています!
根拠を持ったアロマテラピーを学びたい方にはとても面白い学び🌿
マダガスカル産のラヴィンツァラ精油は、ユーカリラディアタ同様に、風邪や感染症の流行る季節には欠かすことのできない、安全性を考慮してもとても重宝される精油
同じ植物でも、育った環境や土壌が違うとこんな風にがらっと成分が違うということがいかにも、置かれた場所で、光合成をして、自分が生きていくために必要な成分を(有機物を)作り出していく植物の持つ、植物しか持ち合わせていない、素晴らしさでもあります
この植物に限ってのみではなく、正しい学名、産地、抽出部位、成分の情報がとても大切なんですね!
(ボドゥー先生や、ピエールフランコム博士がケモタイプ精油の概念にこだわったアロマテラピーを説いておられるのは、まさに、こういうことがあらゆる植物、精油で考えられるからですね)
植物が好きな方や、アロマテラピーの知識をしっっかりと身につけたい方には、このケモタイプ精油の概念を大切にしたフランス式アロマテラピーの学びがほんとうにおすすめだと思います!
持ち帰ったホーウッド、わずか残ったものはドライにして、同じくクスノキ科の植物が大好きな生徒さまにも香りを体感してもらおうと大事に保存しています。
ドライになった葉から、とてつもなく良い香り....
ホーウッドの葉だけをチンキにしたもの、葉と茎をチンキにしたもの、インフューズドオイルも仕込んでいるので、その出来上がりも、みなさんとシェアしたいと思います!
卒業生の方も、香りが気になるという方はぜひ、アトリエに試しに来てくださいね🌿