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2022 / 07 / 20  16:47

嗅覚を意識して過ごすって大事

コロナ禍において、嗅覚障害という言葉をよく耳にしたり目にするようになりました。嗅覚はアロマテラピーととても深い関係にあるので、今日は真面目に嗅覚って、とても大事という内容をまとめてみます。

普段、当たり前のように感じているにおい。道端を歩いてる時に感じるほのかなお花のにおい、美味しそうなお料理のにおい.....。いいにおいに急にお腹がすいてきたり、食欲がわいてきたり、逆に不快なかおりだと、その逆もあったりして、、においって快、不快の感情を起こすswitchの役割をしてくれているんですねー!においがあるから、食べ物の風味を感じることができる!また、嗅覚が優れた動物もわたしたちも、嗅覚は相手を見つけるセンサーとしても役立っているそうです。

そして、嗅覚って、加齢とともに衰えます。これは加齢とともに「嗅神経細胞」の数が減少していくから。匂いの情報を伝える嗅細胞は大人になっても毎日新しく生まれ変わっていて、匂いの入力がないと、新しく生まれ変わった細胞が既存の神経細胞にうまく組み込まれないことが研究でわかってきてるそうです。だから、日常的に匂いを感じるってとても大事。においを感じることは、食べることや生活の中にたのしみを持てるということで、意識してなくても、日常生活に大きな影響を与えてるってことがわかるし、嗅覚を鍛えることで加齢の予防にも繋がるということでもあります。

嗅覚障害とは、においを感じる感覚に異常がおこること。においがわからない、薄い、過敏に感じる、などその症状は多岐にわたるようです。コロナ禍において、今までより認知されている症状とはいえ、他の人にきづいてもらえない辛さやわかってもらえない感覚や孤独感..... 嗅覚障害は嗅神経がうまく作用していないことが原因と言われているようです。

でも、嗅細胞って、再生を繰り返すことができる特殊な能力があるといわれています。この上で大事なことは、鼻呼吸を意識すること、意識して匂いを嗅ぐということ。このときに、ただ嗅ぐんじゃなくて、〇〇の匂いと意識することも大事なんだとか....だから、同じ香りだけでなく、いろんな香りをかいでみる。匂いの刺激がなにより大事なんですね!嗅覚障害は放っておくと治りにくくなるので、早い段階で耳鼻咽喉科を受診することも大事だと思います。

嗅細胞の衰えは老いとも繋がると言われています。近年、認知症の予防にアロマテラピーが注目されています。認知症の中で最も多いと言われる「アルツハイマー型認知症」は記憶力や思考力が衰えていく症状があらわれます。もの忘れをイメージとして思い浮かべますが、実はもの忘れより先に嗅覚の障害が先に現れるそうです。そのために、アロマテラピーの香りで嗅覚に刺激を与えることで、認知症を予防できる可能性があるというところに繋がっています。香りの情報が伝わる脳の" 海馬 "は記憶をつかさどる部位で、ここを刺激することで間接的に海馬が活性化されて記憶力も活性化されるとの論文が発表されています。

ちなみに、認知症の予防におすすめといわれる精油ですが、朝に、ローズマリーとレモン 夜に、ラベンダーとオレンジスイート、といわれています。

においを意識して過ごす。という当たり前のように感じている感覚が、私たちの暮らしにたくさんの豊かさを与えてくれていると知ると、ちょっと捉え方も変わってくる気がしています。嗅覚障害と香りの関係も、これからもっと研究が進んで、いろんなことが明らかになれば、予防医学としてのアロマテラピーの認知に繋がって、癒しだけではない根拠のある代替療法としてのアロマテラピーの普及に繋がるのではと、期待するところです。